前回にブログの記事で、「株式トレードは確率のゲーム」だと書きました。
多くの人が、ある程度勝つ確率が高いエントリー方法で、株式市場に参入します。
しかし、その中で安定して利益を積み上げる人は少ない。
エントリーの条件で、ある程度勝率が高いにも関わらず、気づくと資金が減っていたという経験は、だれもが経験していると思います。
それは、なぜか。
実際の優位性のある方法で、考えてみたいと思います。
ブレイクアウト手法で考えてみましょう。
3月の前半から中旬にかけて、私はブレイクアウト手法で選択した銘柄が、何パーセントの利益になるか、もしくはどれだけの損失になるかを記録に残しました。
ブレイクアウトが確認された銘柄は33銘柄。
そのうち、5%以上の利益になった銘柄は22銘柄でした、(つまり成功率は66%)
残りは、最終的にマイナスになるとして、何パーセントの損失でロスカットしたらよいと思いますか。
勝率と、ロスカットの関係を表にしてみました。
実際は、利益は平均で9%ありましたが、今回は安全をみて5%としました。
表は、以下の計算を行っています。
期待できる利益=勝率×(1+利益率)+(1-勝率)×(1-ロスカット率)
1を超えれば(青色の部分)、利益が伸びていくことを意味してます。
期待できる利益が1であれば、利益が出ないことになります。
例えば、勝率50%で、ロスカット5%ならば、期待できる利益は1で、資金は増えません。
勝率が低ければ、ロスカットを上げる必要があることがわかります。
いかし、ロスカットを上げすぎれば、利益を出す前に、損失が確定する可能性あり、勝率が減るでしょう。
このような視点から、ロスカットを検討する必要があります。
今回、勝率は66%、利益率は5%ですから、利益を残すには、少なくともロスカットを9%以上にする必要があることがわかります。
今回の記録では、利益を確定させる前にマイナス5%まで下がったのは2銘柄だけで、ほとんど3-4%までの下げですので、ロスカットを4%程度まで上げても良いと思われます。
その場合、期待できる利益率は1.0194で、約2%の利益が期待できるトレードとなります。
経験に基づくロスカットの値は
いままでの経験ですが、5%を超える下落をした銘柄は、戻ってこないことが多いです。
例えば、下図の銘柄ですが、購入した金額はほぼチャートの寄り値付近でした。
5%でロスカットを置きましたが、午前中にロスカットとなりました。
午後にはさらに下がり、結局10%の下落になりました。
このように、5%を切ると、投資家の心理が変わる傾向があると感じています。
ですので、ロスカットを行う場合は、もう少し浅くする必要があります。
今回の想定した4%くらいというのは、非常に妥当な値だと感じています。
もちろん、実際の運営の中で、ロスカットにかかる銘柄数が少ないなら、ロスカットの値を小さくしたいと思います。
まとめ
データから、勝率:利確ポイントを基に、期待できる利益率を求め、ロスカットを設定する方法について議論しました。
経験上、ロスカットは5%より厳しくする必要があり、今回の手法では4%が妥当と考えます。
一方で、実際の運用の中で、ロスカットにかかる数が少なくすめば、ロスカットの値を小さくし、利益を増やすことができます。
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